おにぎり曼陀羅

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税込み。

応募カテゴリ:【第1回公募】ご朱印帳の表紙デザイン


この作品の作者:白木久美子さん

作品へのメッセージ:

今回はご朱印帳のデザインということで、神社でも寺院でも使用できるようなデザインが作れないかと考えました。
そこで、神社でお供えされるご神饌の「米」「塩」「乾物」を用いた「おにぎり」をモチーフに、仏教の曼陀羅をイメージしたデザインで、神社と寺院の両方の要素を併せ持つ表紙を制作しました。


ご朱印の文化は神社にも寺院にも存在します。
ご朱印をスタンプラリー感覚で集めることに関しては賛否両論ありますが、今回調べてみて、逆に神社と寺院のご朱印を同じご朱印帳で集めることが認められている場合も多いと知り、日本人の宗教観のおおらかさに改めて驚きを感じました。

また、日本人の信仰心に関して個人的に印象的だった言葉があります。
タレントの伊集院光さんが以前ラジオで発言していた言葉で、
「自分は無信心で神様を信じていないが、例えば賞味期限切れのおにぎりでも、米を踏めるかっていうと踏めない。それは日本人として根底の部分に緩やかな信仰心があるからだと思う」という内容のものでした。

「お米一粒に七柱の神様が宿っている」という言い伝えもあるように、ある意味、日本人の信仰の中心にあるのは、神様でも仏様でもなく「お米」なのかもしれません。


宗教観がおおらかで、しかし全く信仰心が無いかといえばそんな事はない。
神様も仏様もおにぎりも、多種多様にアレンジして大切にしている日本人の信仰心のユニークさが伝わるご朱印帳になれば幸いです。